【原子物理学】光子と人工原子から成る安定な分子状態を発見 光と物質を操る量子技術に新たな可能性を拓く
ポイント
•超伝導人工原子に光子がまとわり付いた全く新しい安定な分子状態を発見•40年以上論争が続いてきた原子物理の問題に明快な答えを提供•より安全で省エネな通信や超高精度原子時計開発など、量子技術分野進展への貢献に期待NICTは、日本電信電話株式会社(NTT、代表取締役社長: 鵜浦 博夫)、カタール環境エネルギー研究所(QEERI、常任理事: Dr. Marwan Khraisheh)と共同で、超伝導人工原子とマイクロ波光子の相互作用の強さを系統的に変え分光実験を行った結果、人工原子に光子がまとわり付いた分子のような新しい最低エネルギー状態(基底状態)が存在することを発見しました。