【構造生物学】病原菌が鉄を細胞内に取り込む仕組み 細胞膜で働くヘム輸送体タンパク質の立体構造を解明/理化学研究所
病原菌が鉄を細胞内に取り込む仕組み
-細胞膜で働くヘム輸送体タンパク質の立体構造を解明-鉄(Fe)は、ヒトなどの動物や細菌を含めたほぼ全ての生物にとって重要な元素です。食物から吸収した鉄分は、体内でさまざまなタンパク質と結合した状態になります。例えば、赤血球中に存在するヘモグロビンは、鉄を含む「ヘム」という赤い色素とグロビンというタンパク質からできていて、肺で酸素と結合して体中の細胞へ酸素を運ぶ働きをします。