【構造生物学】植物の根の内部構造を決める起動スイッチの働きを三次元で解明 維管束や内皮、表皮の作り分けを巧みに調節/奈良先端大
〔プレスリリース〕世界初 植物の根の内部構造を決める起動スイッチの働きを三次元で解明
世界初 植物の根の内部構造を決める起動スイッチの働きを三次元で解明
水が通る維管束や内皮、表皮の作り分けを巧みに調節~根の生長促進などバイオマスの生産性向上に期待~【概要】
奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大 学長:小笠原直毅)バイオサイエンス研究科の箱嶋敏雄教授、平野良憲助教、村瀬浩司助教らの研究グループは米国デューク大学との共同研究により、植物(シロイヌナズナ)の根の内部構造を決める起動スイッチとして働く2つのタンパク質=SHORT-ROOT(SHR)とSCARECROW(SCR)=が、遺伝情報読み取りの目印になるタグを識別するタンパク質 =JACKDAW(JKD)(※1)=とともに形成する三者複合体の立体的なかたちを、X線結晶構造解析法(※2)という手法を使って可視化することに世界で初めて成功した。