【化学】結晶にも液晶にも液体にも分類されない新物質を発見 東京工業大学
東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の梶谷孝特任准教授、福島孝典教授らを中心とした研究グループは物性研究所の柴山充弘教授らと共同で、単結晶のような規則構造を自発的に形成し、さらに規則構造を崩さずに、液体のように流動性をもつ新物質を発見しました(図1)。図1 基板上での液滴内部の分子集合構造
合成したのは、トリフェニレンヘキサカルボン酸エステルにキラル側鎖を導入した誘導体で、立体構造的に重ね合わさらない鏡像(R体とS体)を持つキラル分子です(図2)。