【脳科学】“動いて見える静止画”の錯覚から解き明かされた知覚の「足し算則」とは?
“動いて見える静止画”の錯覚から解き明かされた知覚の「足し算則」とは?基礎生物学研究所(NIBB)は12月5日、自分自身の身体や周囲の物体などの動きの知覚を引き起こす最小ユニットデザインが脳内に存在し、その足し合わせで動きを知覚しているとする「足し算則」仮説を検証するため、4色構成の「静止しているのに動いて見える錯視画像」を3色に分解し、被験者にさまざまな3色および4色デザインを提示して、それらが引き起こす知覚的な運動速度を計測した結果、3色デザインから得られたデータと仮説をもとにした数式によって、4色デザインの知覚速度を精度よく予測できることがわかり、足し算則による動きの情報統合が脳の普遍的な仕組みであることが示唆されたと発表した。