【歴史】血・汗と腐臭に満ち…陸軍病院壕の「臭い」を追体験、沖縄戦時を再現、南風原町、「命を学ぶきっかけに」
【南風原】戦争遺跡「沖縄陸軍病院南風原壕群20号」を平和学習の場として活用する南風原町は26日から、沖縄戦当時の壕内の臭いを再現した臭気を26日から一般公開する。視覚、聴覚に加え、嗅覚による追体験で戦争の記憶の継承に取り組む。同壕で22日、記者発表があり、報道陣に臭いを公開した。当時の陸軍病院壕内の状況を記した手記や証言には「壕内は死臭で…」「鼻を突く悪臭に吐き気をもよおし…」などの様子が語られており、血やうみ、排せつ物などが混じった強烈な臭いだったとされる。