【一票の格差】昨年12月の衆院選、1票の格差、高裁宮崎支部は「違憲状態」…選挙無効(やり直し)の請求は棄却
福岡高裁宮崎支部は27日、「1票の格差」が最大2・13倍だった昨年12月の衆院選を「違憲状態」と判断した上で、宮崎、鹿児島両県内全8選挙区の選挙無効(やり直し)の請求を棄却する判決を言い渡した。原告側は上告する方針。佐藤明裁判長は「憲法の投票価値の平等に反する状態にあった」とする一方、「国会における是正の実現に向けた取り組みは、十分とは言い難いものの、是正のための合理的期間が過ぎたと断じることはできない」と述べた。