【司法制度改革】「即決裁判手続き」昨年最少 制度10年で最盛期の1割近くに
1回の公判で結審しその日のうちに判決を言い渡す刑事裁判の「即決裁判手続き」の実施件数が、昨年は全国の地・簡裁合計で568件と制度開始以来最少となり、最盛期の平成20年に比べると1割近くまで激減していることが20日、最高裁の調べで分かった。裁判員裁判の集中審理を可能にするため、刑が軽い事件を迅速に処理し法曹三者の負担を軽減するために導入したが、関係者からは「負担はそれほど増えておらず、必要性は薄れた」「反省を深める機会が減り、被告にマイナスの制度」との指摘が出ている。