【経済】連合「ベア2%」に早くも悲観論 自民党政権が旗を振る「官製春闘」への冷めた声
連合「ベア2%」に早くも悲観論 「官製春闘」への冷めた声
J-CAST NEWS:2016/11/ 5
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労働組合の中央組織である連合が、2017年の春闘で、賃金体系全体を底上げするベースアップ(ベア)の統一要求を、2016年と同じ「2%程度を基準」にする方針を決めた。安倍晋三内閣の下、自民党政権が賃上げの旗を振るという「官製春闘」も4回目。日本経済の浮揚とデフレからの脱却に賃上げが不可欠とされる一方、経済の減速感が強まる中で経営側のガードは過去3年以上に固く、厳しい展開が予想される。連合が10月20日の中央執行委員会で決めた統一要求は、約2%の定期昇給(定昇)分を確保した上で、「2%程度を基準」としてベアを求めるという2016年の春闘と同じ要求内容で、幅を持たせた表現も維持した。ベア要求は4年連続。
中小労組の賃上げの目安を「1万500円以上(定期昇給相当分を含む)」、非正規労働者についても「誰もが時給1000円」と、前年と同額の目標を掲げ、「賃金の底上げ・底支え」「格差是正」をめざすものになった。■円高の影響がクッキリ