東南アジアで海保機関の能力向上支援加速「インド太平洋戦略」を推進
政府が東南アジアで各国の海上保安機関の海賊対応能力強化を支援する取り組みに力を入れている。昨年10月に海上保安庁に専従チームを発足させ、これまでにフィリピンやベトナムで共同訓練を通じた技術指導に取り組んだ。1月には海保がインド沿岸警備隊と連携した過去最大規模の訓練も実施している。政府がこうした支援の動きを加速させる背景には、各国の海賊対応能力向上で安倍晋三首相(63)が唱える「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進を図り、中国の南シナ海での海洋進出を牽制する狙いがある。