「頼むから」学術会議問題、異色の抗議声明に込めた危惧
日本学術会議の会員候補6人が任命拒否された問題は、菅義偉首相らが十分な説明をせず、国会での議論は深まらない。一方、政府への抗議や要望を表明する学会の数は増え続け、横断的な組織も生まれている。先月発表した声明が反響を集めたイタリア学会の会長、藤谷道夫・慶応大教授(西洋古典学・中世イタリア文学)と、上代文学会の代表理事、品田悦一(よしかず)・東京大教授(上代日本文学)の二人に、今回の問題の深層と、日本の学問が置かれた状況について対談してもらった。