早稲田大韓国学研究所・春木育美「韓国が次にもし保守政権になれば、日本側は『もう一度だまされてみよう』と考える可能性がある
1年後には悪化した日韓関係に変化が訪れるかもしれない。最近、そんなかすかな希望が日本政府内で漂っているのを感じる。4月7日に投開票されたソウル、釜山両市長選で保守系候補が大勝したことを受け、2022年3月に予定される大統領選で保守政権が誕生するのではないか、という期待感があるようだ。国交正常化後最悪と言われるほどに悪化した文在寅(ムン・ジェイン)政権に続き、次の5年間も進歩政権が続きそうだという警戒感が強かっただけに、変化に望みを見いだしたくなるのは理解できる。