【自民】資金、票集めに使用 68年の琉球政府主席公選
米軍統治下の沖縄で1968年11月、初めて実施された琉球政府の行政主席公選で、親米保守系候補の西銘順治氏側が、本土の自民党から70万ドル超の資金を複数回に分けて受け取り、首長への票の取りまとめ依頼に使っていたことが17日、元陣営幹部の証言で分かった。巨額資金は米国系の銀行などを経由して提供された。沖縄の即時無条件全面返還を掲げる屋良朝苗氏の当選を懸念する米側が、選挙資金のテコ入れを自民党に促したことは外交文書で知られていたが、証言で使途や提供の方法が初めて明らかになった。