【考古学】「筑紫君」ヤマト王権と争い歴史から消えた大豪族…九州歴史資料館で考古遺物と文献から実像検証する特別展
古墳時代に北部九州一帯を影響下に置いた大豪族「筑紫君」一族の歴史に焦点を当てた特別展が、九州歴史資料館(福岡県小郡市)で開かれている。中央集権を図るヤマト王権と激しく争った一族の長・磐井の盛衰を中心に、考古遺物と文献の両面から実像を検証している。(北村真)律令国家が編さんした日本書紀(720年)によると、磐井は新羅など朝鮮半島の国々と独自に通じて勢力を強めたが、外交の一元化を図るヤマト王権と衝突。