【学生文化】なぜ「面影橋」は歌になる? NSP、かぐや姫…名曲を生んだ「早稲田の風景」と「消えゆく学生街
都市の記憶が消えゆくなか、東京さくらトラムの面影橋は今も「追憶」の象徴としてたたずむ。多くの楽曲に歌われたこの地は、学生文化とともに変遷を遂げながらも、どこか懐かしさを残す。なぜ、この橋は人々の心を掴み続けるのか――歴史、音楽、そして都市の変容を辿る。筆者(増淵敏之、文化地理学者)は先日、所用で早稲田大学に行く際、王子から面影橋(東京都新宿区)まで東京さくらトラム(都電荒川線)に乗った。