【世界の金融政策】中銀の「量的失敗」のリスク、2020年代は増大へ-衝撃と畏怖は終わり
→投資家が予想する債券利回り上昇、小幅にとどまる→次の景気下降局面に対処する中銀の戦力に懐疑的な見方中央銀行による「衝撃と畏怖」の時代は終わった。10年を超えて危機対策に取り組んできた主要国・地域中銀は、次の下降局面と闘う有効な選択肢がほとんどない状態で新たな10年を迎えようとしている。世界中の中銀が2008年以降に実施した計750回余りの利下げで、金利は既に歴史的な低水準かマイナスになり、恩恵より弊害をもたらしているのではないかとの懸念が高まっている。