【サッカー】<担当記者が見た新装・国立競技場>「ピッチ外を含めて、選手の声、においを感じるには絶望ともいえる距離があった」
新しい国立となって初開催された天皇杯決勝戦。かつてサッカーの「聖地」と呼ばれた旧国立からの変化をサッカー取材歴17年の内田知宏キャップが「見た」。いつも国立競技場に来たと感じるのは、鼻からだった。サッカー記者として11年、通った旧国立。報道陣の通用門を通る時には、近くにあるラーメン店から豚骨のにおいが届き、プレスルームは禁煙となってずいぶんとたつのに黄ばんだ電話線と貼り紙からヤニ臭さが漂う。