野球指導者が子どもに体罰してきた歴史的な経緯 「体罰と日本野球」が解き明かすその根深い背景
昨年末『体罰と日本野球』という刺激的なタイトルの書籍が岩波書店から出版された。著者は高知大学地域協働学部の中村哲也准教授。今回の本を上梓した意図について話を聞いた。■「野球をする」と体罰を受ける理不尽
そもそも、日本野球と「体罰」をテーマにした本を書こうと考えたのはなぜなのか?「個人的な経験として、小学校から野球を始めて、大学までやっていたのですが、中学に入るころから体罰があり、暴力やしごきが日常的でした。