【石平のChina Watch】中国の歴史歪曲・粉飾は長い伝統 日本に対して「正しい歴史観」を求める資格はあるか
今月3日、抗日戦勝70年を記念する行事が北京で行われた。習近平国家主席は「重要講話」の中で「中華民族の若者は不撓(ふとう)不屈の精神で徹底して日本軍国主義の侵略者を打ち負かした」と語った。「抗日戦争」に対するこの総括はもちろん、歴史の事実には沿わない。昭和20(1945)年8月15日の終戦の時、日本軍の「支那派遣軍」は依然、中国大陸の大半を支配下に置き、105万の兵力はほとんど無傷のままであった。