【中国】習政権が直面する2つの危機 人民元国際化で一党独裁崩壊 改革ブレーキなら経済正念場
中国の習近平国家主席(ロイター)
中国経済をめぐっては、米国の経済学者、ケネス・ロゴフ氏がハードランディング論を唱えている。これまでもロゴフ氏は、中国経済の債務問題を指摘してきたが、実は筆者の見方もあまり変わらない。もっとも筆者の場合、中国の政治体制が一党独裁であるため、政治的な自由の確保は絶望的だが、これまでのところ先進国では政治的な自由と経済的な自由はセットなので、中国では経済的な自由も達成できない-というのが基本ロジックだと考えている。