【東京新聞】「村山談話」を手がけた元中国大使が求める日中関係のあるべき姿
台湾や尖閣諸島での有事を念頭にした日米防衛協力の強化が進む一方で、日中間の対話はなかなか進まない。かつて「村山談話」を作成し、中国大使も務めた谷野作太郎氏(86)は現状をどう見ているのだろうか。村山談話を振り返るとともに、日中関係についても聞いた。(大杉はるか)◆「国策を誤り…」示した戦争責任
「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」。