【シリア情勢】米国連大使、「安保理人質」とロシアを痛烈批判 国連決議断念
米国のパワー国連大使は5日、シリア情勢に関して「安全保障理事会に前途はない」と国連本部で記者団に語った。シリアのアサド政権を擁護するロシアが「安保理を人質にとり、国際的な義務を縮小させている」と厳しく批判。安保理によるシリア制裁決議を経た対応が困難との認識を示した。パワー大使は「安保理はガス(化学兵器)で亡くなった何百ものシリアの子どもを守れず、地域の安全も守れなかったのに、アサド政権のパトロンであるロシアの特権を守っている」と述べ、ロシアを名指しして痛烈に批判した。