【社会】草加せんべい非常食に 東日本大震災で需要 塩味で長持ち
埼玉の代表的な銘菓「草加せんべい」を災害時にもどうぞ-。埼玉県草加市の製造会社二社が、首都直下地震などの備蓄用として新たな商品を開発した。市販はまだ先だが、東日本大震災で需要が高まり、「せんべいはもともと保存食」と貯蔵性に工夫を凝らした。もちろん味にもこだわっている。「どこにも食べ物がない。せんべいをすぐに送ってほしい」三年前の大震災の直後、山香煎餅(やまこうせんべい)本舗(草加市金明町)社長の河野文寿(ふみとし)さん(42)は宮城県内の取引先から急きょ依頼を受け、思わぬ需要を知った。