【長野地裁】年金基金24億円不明事件、元事務長の男に懲役15年判決
長野県建設業厚生年金基金の掛け金約24億円が不明となった事件で、業務上横領罪と収賄罪に問われた元事務長坂本芳信被告(56)に、長野地裁は25日、求刑通り、法定刑の上限の懲役15年、追徴金430万円の判決を言い渡した。伊東顕裁判長は判決理由で「空前の巨額横領事件」と指摘。高級クラブなどでの遊興で、基金内で冷遇されているとの不満や家庭内不和による鬱憤を解消し、若い女性と交際したいとの欲望を満たそうと考え、横領に及んだと認定した。