【社会】「外国人は生活保護法の適用外」、最高裁判決は「行政実務に影響なし」…判決はむしろ、国会に生活保護法改正を迫るもの
日本で生まれ育ち、永住資格を持っている中国籍の女性(82)が、大分市に生活保護を申請したが、却下された。それは違法だとして、女性が「処分の取り消し」を求めた裁判で、最高裁は7月中旬、「外国人に生活保護法は適用されない」という判断を示し、訴えを退けた。2審の福岡高裁は「一定の範囲の外国人には生活保護が準用される」と判断して、大分市の処分を取り消す判決を下していたが、最高裁はそれを破棄し、2審とは逆の判断を示した。