【化学】名古屋大学、油分解微生物製剤「オデッサム」の実証用デモ機を完成[日刊工業新聞]
名古屋大学大学院工学研究科の堀克敏教授は、自ら開発した油分解微生物製剤「オデッサム」の実証用のデモ機を完成した。食品や油脂の工場を中心に試験導入先を募り、性能の高さを証明して事業化につなげる。油分が多い排水は微生物による分解に数日かかるため、油水を分離し、産業廃棄物として処理するのが一般的。オデッサムは特殊バクテリアで油脂を脂肪酸とグリセリンに分解した後、さらに2種の特殊酵母で脂肪酸とグリセリンを分解する。