【東日本大震災】「大津波警報が過小だった」との津波警報訴訟、控訴棄却 気象庁の過失否定 仙台高裁 [東京新聞]
東日本大震災の発生直後に気象庁が出した大津波警報が過小だったため、妻=当時(59)=が自宅で死亡したなどとして、岩手県陸前高田市の大森俊行さん(65)が国と市に計6千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は15日、請求を退けた一審盛岡地裁判決を支持、大森さんの控訴を棄却した。小野洋一裁判長は、気象庁が公表した津波情報に関し「実際の津波は予想された高さを超える可能性があることを伝えていた」と指摘、過失を否定した。