【企業】ニッスイ 完全養殖マグロを商品化 新開発の飼料は「マグロ好みのぷるんとした食感に」
日本水産は7日、国産の完全養殖マグロを商品化したと発表した。「喜鮪(きつな)金ラベル」のブランド名で平成30年度は7500匹、約350トンを出荷する。世界的な需要増に伴い漁獲規制が強まる中、安定した品質や生産量を強みに事業の拡大を目指す。養殖魚の卵を成魚まで育てる完全養殖は、水産資源保護の切り札だ。マグロでの研究を19年に始めた同社は近畿大やマルハニチロなどに続く4番手だが、餌の魚を独自開発の配合飼料などに置き換えることでコストや手間を軽減。