文化財切り取りの学芸員解雇 「信用失墜させた」岩手県立博物館 内部で問題発覚時には調査されず定年退職し任期付きで勤務
岩手県立博物館(盛岡市)の赤沼英男上席専門学芸員(62)が、預かった文化財を無断で切り取っていた問題で、同館を運営する県文化振興事業団は16日、赤沼氏を同日付で解雇処分にしたと発表した。赤沼氏は1980年の開館当時から勤務する最古参の学芸員。2014年に内部で問題が発覚し、文書訓告処分を受けた。赤沼氏は当時、一部の無断切り取りのみ認めたが、同館は公表せず、調査対象も広げなかった。