【学術】沖縄目指し台湾から航海か 3万年前の人類―国立科学博物館
旧石器時代の人類が約3万年前、大陸と地続きだった台湾から沖縄の島々に渡った謎の解明に取り組んでいる国立科学博物館などの研究チームは、偶然漂着した可能性は低く、移住するつもりで舟で航海したと考えられると発表した。論文は3日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。同博物館の人類史研究グループ長を務めた海部陽介東京大教授らは、台湾大海洋研究所とともに台湾やフィリピン北部から過去約30年間に流された138個の海洋観測ブイの漂流ルートを解析した。