【研究】紫外線でミカンの腐敗抑制 装置が実用化、和歌山で生産者が導入 今後は傷のあるミカンの選別機も開発へ
ミカンに紫外線を当てることで腐敗を抑制する装置が実用化され、和歌山県湯浅町の生産者が導入している。開発した一般財団法人「雑賀技術研究所」(和歌山市)によると、試作段階より機体を小型化し、既存の出荷設備に組み込めるようにした。ミカンをベルトコンベヤーに乗せ、紫外線が出る装置内を通す仕組み。紫外線がかんきつ類の果皮に当たると、ポリフェノールの一種で抗菌作用がある有機化合物「スコパロン」が作り出されることを応用した。