【最低賃金引き上げ】「コロナ禍で大赤字の状態に追い打ちをかけるのか」 中小企業から悲鳴と〝怨嗟〟の声
政府が9日示した「骨太の方針」原案に最低賃金を全国平均で早期に1千円へ引き上げることが盛り込まれ、中小企業から悲鳴と怨嗟(えんさ)の声が上がっている。政府の狙いは賃上げによる消費喚起と経済回復だが、新型コロナウイルス感染拡大で中小企業は経営が苦しく、人件費の膨張が打撃となるからだ。ある経済団体の関係者は「まずはワクチン接種でコロナ禍を収束させ、経済活動を正常にすることが先決だ」と憤りを隠さない。