自民「夫婦別姓」議論に熱 背景に安倍氏不在、多様性尊重
自民党で、選択的夫婦別姓の実現を求める動きがにわかに熱を帯びている。慎重派の代表格として目を光らせてきた安倍晋三元首相が死去したことに加え、家族や性のあり方などの多様性を尊重する潮流が背景にある。主要野党は夫婦別姓の導入を目指す立場で、自民の大勢が容認に傾けば一気に現実味が増す可能性もある。自民の有志議員でつくる「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」(会長・浜田靖一防衛相)の総会が9日、国会内で開かれ、野田聖子元総務相や岩屋毅元防衛相、小渕優子党組織運動本部長ら約20人の議員が出席した。