【核技術/核物理学】次世代発電「核融合炉」 日仏で施設建設が本格化、5年後に実験もコスト課題
原子核同士を融合させて巨大なエネルギーを取り出す核融合炉の実験施設の建設が、日本とフランスで本格化している。核融合炉は輝く太陽と同じ原理のため「地上の太陽」とも呼ばれ、環境にやさしく安全な次世代発電と期待されており、2040年代に原型炉の運転開始を目指して技術の検証を行う。(伊藤壽一郎)◆茨城に新装置
日本原子力研究開発機構は今年5月、茨城県那珂市の那珂核融合研究所で、欧州連合(EU)と共同で建設している核融合実験装置「JT-60SA」の心臓部の組み立てを開始した。