【有機化学】教科書の「不可能」を可能にするベンゼン変換触媒~医薬品開発に威力を発揮:ベンゼン環のパラ位の水素をホウ素に変換~
図1 2置換ベンゼン
図2 今回開発したイリジウム触媒によるベンゼン環のホウ素化反応
図3 カラミフェンのベンゼン環パラ位ホウ素化を経た2段階誘導化
名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)、JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト、名古屋大学 大学院理学研究科の伊丹 健一郎 教授、瀬川 泰知 特任准教授、齋藤 雄太朗(大学院生)らは、長らく達成できなかったベンゼン環のパラ位(い)の水素をホウ素に変換する新触媒を開発し、合成化学の新しい方法論を樹立することに成功しました。