【触媒科学】電気抵抗の変化により触媒活性が劇的に向上 アンモニアの省エネ合成に有力な手がかり
【要点】
•C12A7 エレクトライドは電子濃度によって絶縁体から金属へと変化
•絶縁体から金属へ変化するとアンモニア合成の触媒機能も劇的にジャンプ•高性能アンモニア合成触媒開発のための新たな道筋を提示【概要】
東京工業大学応用セラミックス研究所の細野秀雄教授(元素戦略研究センターセンター長)と原亨和教授、北野政明准教授らは、常圧下で優れたアンモニア合成活性を持つ「ルテニウム担持 12CaO•7Al2O3(C12A7)エレクトライド」(用語 1)の電子濃度を高め、絶縁体から金属へと変化させると、反応メカニズムが劇的に変化し、従来の 10 倍以上の高い触媒活性が発現、また活性化エネルギー(用語 2)が半分に低減することを発見した。