【物性科学/材料科学】界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御 酸素配位環境を利用した新機能探求へのアプローチ
ポイント
•ヘテロ構造界面における酸素配位環境を変えることで、遷移金属酸化物薄膜の磁気特性を制御•原子層単位での精密なヘテロ構造薄膜の作製とその評価により、特性を決定する酸素配位環境を解明•酸化物へテロ構造を利用した新材料開発を実証•界面エンジニアリングによる新機能発現に向けた指針を提示京都大学 化学研究所の菅 大介 准教授、麻生 亮太郎 博士課程学生(現大阪大学助教)、佐藤 理子 修士課程学生、治田 充貴 助教、倉田 博基 教授、島川 祐一 教授の研究グループは、ぺロブスカイト構造遷移金属酸化物注 1から構成されるヘテロ構造注 2中の酸素配位環境(遷移金属―酸素間の結合角度)を変調させることで、薄膜特性を制御することに成功しました。