【物性物理学/観測技術】金属強磁性体SrRuO3を用いて電子状態の量子力学的な位相をスピンの運動として初めて観測
本研究成果のポイント
•J-PARC物質・生命科学実験施設に設置された高分解能チョッパー分光器HRCを用いて、金属強磁性体SrRuO3のスピン波の測定に成功した。•スピン波のエネルギーの温度変化を正確に測定し、電子状態の量子力学的な位相に対する情報が得られた。•電子状態の量子力学的な位相をスピンの運動として観測できることを初めて示したものであり、磁性体におけるスピンの挙動の研究に新しい視点を与えるものである。