【化学】ファンデルワールス力で異種結晶界面の結合に成功、次世代MRAMへの利用に期待 東北大など
ファンデルワールス力で異種結晶界面の結合に成功、次世代MRAMへの利用に期待著者:波留久泉
東北大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、神戸大学、東京工業大学(東工大)、早稲田大学(早大)、パリ-サクレー大学、フランス国立化学研究センターの7者は3月2日、六方晶系の二次元物質「グラフェン」と正方晶系の鉄とパラジウムの規則合金「L10-FePd」の結晶系の異なる界面(異種結晶界面)を、ファンデルワールス力により“しなやか”に結合させ、かつ界面電子密度の増加により“強い”混成軌道を誘起させることに成功したこと、ならびにグラフェン/L10-FePdの異種結晶界面の原子位置を正確に決定することに成功したことも併せて発表された。