【地球科学】東北大、白亜紀最大級の「海洋無酸素事変」の詳細な発生年代の決定に成功
東北大、白亜紀最大級の「海洋無酸素事変」の詳細な発生年代の決定に成功東北大学は11月19日、北海道芦別市(あしべつし)の芦別岳北西に露出する地層である「蝦夷層群」から、詳細な年代が不明だった白亜紀前期に海洋生物の多くが絶滅した「海洋無酸素事変」のうちの最大規模の1つである「OAE1a」の時期に堆積した地層を見出し、そこに挟まれる数多くの火山灰層から抽出した珪酸塩鉱物「ジルコン」を用いて年代測定を実施した結果、OAE1aの発生年代が従来仮説より約150万年も若い約1億1955万年前に発生し、その後、約111万6000年にもわたって海洋の広範囲で無酸素環境が持続したことがわかったと発表した。