【漁業】三陸沖のカニを追え! 世界初、発信器付けて漁場探査…海洋研究開発機構、漁業復興を支援
東日本大震災で漁業が大きな打撃を受けた三陸沖の海底で、海洋研究開発機構は今秋からズワイガニの行動を追跡調査することが3日、分かった。小型の発信器を取り付けて生態を分析し、最適な漁場を把握して復興に役立てるのが狙い。深海生物の追跡調査は世界初で、成功すれば魚類にも対象を広げる。三陸沖は世界三大漁場の一つだが、石巻港(宮城県)の平成24年の水揚げ量が震災前の約4割にとどまるなど漁業の復興は遅れており、行動調査で漁獲量の回復につなげる。