【熊本】西南戦争遺跡に廃土 1年以上放置、文化財保護法違反
熊本県玉東町が、町発注の町道工事で出た廃土を町内の国指定史跡内に無許可で放置していることが22日、分かった。文化庁と県は町に対し、史跡保存のための専門委員会を設けて早急な対応を求めているが、廃土は1年以上置かれたままで、文化財保護法違反の状態が続いている。廃土が置かれているのは、町南部にある西南戦争遺跡で、田原坂を巡って政府軍と薩摩軍が激戦を繰り広げた「半高山[はんこうやま]・吉次峠[きちじとうげ]古戦場」(2013年国史跡指定)。