【味覚】明治大、鳥の味覚転換で新たな発見
鳥は祖先が肉食恐竜のため、餌ではなかった花の蜜などの「甘み」を感じる味覚センサーが退化して失われている。にもかかわらず、日本の鳥類の半数を占めるスズメ目(カラス、ヒヨドリ、メジロなど)は花の蜜や果実を餌としていることから、甘みを感じ取れているのではないか-。明治大学農学部(生田キャンパス)の戸田安香・特任講師らのグループはこのほど、スズメ目鳥類が、肉などの味を感じる「うまみ」のセンサーで機能転換を起こし、うまみだけでなく蜜の糖分(甘み)にも反応していることを明らかにした。