【物質科学】鉄系超伝導体のフォノンと磁性 磁気秩序に伴うフォノンエネルギー分裂の観測に初めて成功
要旨
理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センター バロン物質ダイナミクス研究室の村井直樹大学院生リサーチ・アソシエイト(大阪大学大学院理学研究科大学院生)、福田竜生客員研究員(日本原子力研究開発機構副主任研究員)、アルフレッド・バロン准主任研究員と、大阪大学大学院理学研究科の田島節子教授、高輝度光科学研究センターの内山裕士研究員らの共同研究グループ※は、大型放射光施設「SPring-8[1]」に設置されている高分解能非弾性X線散乱分光器[2]を使って、超伝導を示さない鉄系超伝導体[3]母物質のフォノン[4](物質の結晶格子の振動)の精密測定に成功しました。