【観察技術/神経科学】ロボット顕微鏡「オーサカベン」でドーパミン細胞の活動を明らかに
研究成果のポイント
•自由に動き回る小型動物を自動追跡し、光で神経活動を測定・刺激するロボット顕微鏡注1「オーサカベン」を開発•「オーサカベン」を線虫に用いることで、形がよく似た複数のドーパミン細胞が異なる役割を果たすことを初めて発見•高等動物のドーパミンのはたらきの理解や小型動物を用いたシンプルな脳機能の解明の発展に期待概要
大阪大学大学院理学研究科の 木村 幸太郎 准教授と東北大学大学院情報科学研究科の橋本浩一教授らの共同研究チームは、動く観察対象を高速に自動追跡して特定の神経細胞をプロジェクションマッピング注2によって刺激するロボット顕微鏡「オーサカベン」(図1)を世界で初めて開発し、行動中の線虫C. エレガンス注3の複数のドーパミン細胞の性質がそれぞれ異なることを明らかにしました。