【生物】毒蛇ハブの全ゲノム解読、毒液関連遺伝子の加速進化など解明 九州大学など
国内の毒蛇としてよく知られ、最も恐れられているハブ。ハブの毒液は、血管を破壊する金属プロテアーゼ、炎症や壊死を引き起こすホスホリパーゼA2、血液を固まらせないC型レクチンなど、多様な生理活性を持つタンパク質の「カクテル」であり、その全容解明のため、全ゲノム解読が待たれていた。今回、九州大学生体防御医学研究所の柴田弘紀准教授は、沖縄科学技術大学院大学の佐藤矩行教授、東北大学の小川智久准教授らとの共同研究で、ハブの全ゲノム配列を決定し、ハブゲノムにコードされる約25,000個の遺伝子を発見した。