【国難/常態化した非正規雇用】大学雇い止め、元有期職員が敗訴 高知、無期転換逃れ争点
高知県立大(高知市)や大学後援会の有期雇用職員だった女性2人が2015年度末で雇い止めとなったのは、契約満了後の再雇用への期待に反した大学側の解雇権の乱用だとして、雇用関係が継続していることの確認を求めた訴訟の判決で、高知地裁(西村修裁判長)は6日、請求を棄却した。2人は同じ企業などでの勤務期間が5年超となった有期契約職員が無期雇用に転換できる「無期転換ルール」を規定した改正労働契約法18条が施行された13年4月以降に契約し、大学側の雇い止めに無期転換を阻む意図があったかが争点だった。