【医学】オートファジー抑制因子Rubiconが肝臓内の脂肪蓄積と肝障害を引き起こす 脂肪肝の発症メカニズムを解明
研究成果のポイント
•オートファジー※1を抑制するタンパク質であるRubicon※2が高脂肪食摂取時に肝臓で増加することにより、生活習慣病である脂肪肝の病態を悪化させることを発見•脂肪肝の発症機序は不明であったが、Rubiconの発現上昇によるオートファジーの抑制が肝臓への脂肪沈着と肝障害を引き起こすことを解明•今後、Rubiconを標的とした脂肪肝に対する治療薬への応用に期待概要
田中聡司 大学院生、疋田隼人 助教、竹原徹郎 教授(大阪大学 大学院医学系研究科 消化器内科学)および吉森 保 教授(大阪大学 大学院医学系研究科 遺伝学/生命機能研究科 細胞内膜動態学)らの研究グループは、肝臓でRubiconの発現が上昇することが脂肪肝の原因であることを明らかにしました(図1)。